都市環境常任委員会研修(1日目)岡山県倉敷市

2019-05-14
  • 5月13日(火)

本日、座間市議会『都市環境常任委員会』において

岡山県倉敷市にて研修を行いました。

研修項目『平成30年7月豪雨に伴う災害廃棄物処理について』

研修地 水害被害に見舞われた吉備地区にある『吉備路クリーンセンター』

倉敷市  データー(2018)

○人口 477,118人  ○面積 約355平方キロメートル

○研修地  吉備路クリーンセンター町)

真備町は、岡山県倉敷市に存在する地区。

2005年8月1日の平成の大合併において、倉敷市への編入合併まで岡山県吉備郡にあった自治体です。

平成30年7月、西日本を直撃した豪雨災害で、今現在も被災されました多く

人々がこの地区を離れ暮らしています。改めてお悔やみを申し上げます。

また、岡山県と広島県東部に栄えた古代の国「吉備国」。

「桃太郎」のモデルとして伝わる吉備津彦命と奈良時代に国政の重鎮として活躍

吉備真備が活躍したことでも有名な土地です。

今回、研修を行ったクリーンセンター(ごみ処理施設)は、

倉敷駅から北西へ約7kmに位置する一般廃棄物焼却施設で、平成30年7月の豪雨で被害を受けた

真備町にある施設であります。

1日の処理能力は、1日約180トン。お隣、総社市と広域連携をはかりながら稼動しており。

昨年の豪雨災害から10か月が経過する、今現在もたくさんの災害廃棄物の処理を行っています。

今回の災害時の教訓からの対応、およびこれから起こるであろうとう言われている

都市直下型地震に見まれ際のごみ処理対応について

倉敷市役所 一般廃棄物対策課 大滝慎也さまのお話をお聞きしました・・・・・

平成30年7月7日、台風7号および梅雨前線の通過により

小田川の8箇所の堤防が決壊し、町の約3割が冠水しました。

死者59名、最大浸水、5.38m、住宅被害5600棟、避難者3800人と大きな被害をもたらしたこの水害において

今現在も、災害廃棄物処理作業が続いています。

7月7日の事故発生から、数日で町中の道路はゴミ(災害廃棄物)の山で

分別収集の目処がつかずパニック状態。

そんな中、倉敷市『一般廃棄物対策課』では、広報車やテレビ、ホームページ他

あらゆる手段で『ごみの分別』を呼びかけ、

『直営、家庭ごみ委託業者』『岡山県建設協会』『自衛隊』『大阪市および近隣市』 『岡山県産業廃棄物協会』などへと連携による処理収集協力体制を構築を行っていきました。

その後、環境省チームが現場に入り、廃棄物の量の推測、事業期間を測定し『災害廃棄物処理実行計画』を

9月18日、約2カ月で作成しています。

被害に見舞われてすぐゴミの分別作業を行うための『仮置き場』が町内2つの学校をはじめ5箇所に設置され

現在は、クリーンセンター横の多目的広場のみ『仮置き場』のみが設置されているが

今でも罹災証明をもったトラックが頻繁に『災害廃棄物』の搬入のため出入りしている光景がそこにはあります。

倉敷市 一般廃棄物対策課では、今回の水害を振り返り

「知識」「体制」「備え」「連携」の4つの必要性を強く語っており。

この研修のなかで、

災害時では、特に生ごみの分別は、悪臭や衛生面の上でも人間の健康に害を及ぼすこともあり

また、液体を含んだ畳などは寄生虫の発生、ガス、ボンベガスなどは火災のおそれになるので

災害時は、本当に気を配って、廃棄物の分別をしていただきたいとの

倉敷市一般廃棄物対策課担当者からの説明が心にのこるものでありました。

このゴミ(廃棄物)の分別は、災害時だけではなく

普段の日常生活のなかで身に着けていかなければならないかと思います。

また、普段からの地域関係のあり方が、災害時に大きな力を発揮するかと思います。

倉敷市では、地域の方、行政、企業が一体となり

来年令和2年9月の処理作業終了を目標に、実行計画に沿って事業を進めています。