都市環境常任委員会研修(2日目)大阪府泉南市

2019-05-15

5月15日(水)

座間市議会『都市環境常任委員会』研修2日目。

大阪府泉南市『農業公園』の取り組みについて

泉南市役所および農業公園『花咲ファーム』にての研修。

大阪府泉南市は、日本の西の玄関口「関西国際空港」東にある

大阪府の南に位置する人口61,984人(H31年)、面積 約10ha。

大阪府の南側に位置する、面積約24haの公園施設を活用し

農業公園は、当市の「農業」の発展を目指すとともに、

「うるおい」や「やすらぎ」などの心の豊かさや生活の質の向上を実感できる施設を目指し

平成17年に創設されました。

今回の研修にあたり、泉南市役所、産業観光課、大原様、鵜戸様。

そしてこの施設の維持管理委託をしている「DAVID  AUSTIN ROSE 株式会社」の平田様らから

公園の維持管理ならび経営状態、概要について詳しい説明をお聞きいたしました。

この農業公園は、平成17年、全体の事業面積24haの土地に、総事業費約25億円をかけて創設、

花ひろば、緑地、散策路、トイレ、休憩所、多目的利用施設、駐車所他

行政主導にて市民協働で維持管理を行ってきました。

開園から5年、人手不足など他の理由で維持管理体制の見直しが行われ

平成23年、公園敷地内約10haを維持管理委託といった形で

バラ栽培業者 デビット・オースチン株式会社に委託することになりました。

行政側は、デビット・オースチン㈱との賃貸者契約をすることにより

土地賃借料を市の財源としております。

また、デビット・オースチン㈱は、公園一部の維持管理をし

栽培しているバラを販売をし収入源として経営維持にあたっています。

もともとこの土地は荒廃化した森林の中の環境にあり

大阪府と泉南市の土地が複雑に絡み合う公園用地を、うまくまと整理し

今日、地方自治体としては珍しい形で、行政側の公共地を民間の会社が緑豊かな公園(ガーデン)の

維持管理および3,000本のバラが咲く日本屈指のバラをテーマとした公園となっています。

また、農業公園には分譲地として、「かるがも団地」があり、15視施設が営農をしており

野菜や胡蝶蘭等の栽培、販売を行っています。

また、座間市にある「緑を育てる会」といった公園ボランティアによる取組も行っており

平成29年度から、芝生広場スロープ部分に、芝桜を市民と一緒に約3000株植栽し、

維持管理については、ボランティアを活用して月1回のペースで雑草抜き等を行っています。

その中で、泉南市においても、ボランティアの人数不足、そして高齢化が一問題となっているようでした。

今回、農業公園のなかでの取組、管理委託体のあり方を研修させていただきました。

最後に、観光資源の乏しい泉南市において

西の玄関口「関西空港」から目と鼻の先という環境に着眼し

泉南市海岸にある大阪府の土地を活用し、新たな海岸公園(バーベキュー場、海を活用した施設)の

開発計画に動き出しているとのことでした。

今回、泉南市の研修では、公共施設、公園の維持管理における民間(事業者)への管理委託あり方

縦割りにある行政区域をまとめていく土地利用の展開について学ぶことができました。

新しい展開を切り開くには勇気がいるなか、

産業観光課の職員の方、民間の維持管理だるバラ栽培業者の方が、

目を輝かせお話をしていたのが印象的でありました。

産業や観光は、いかに心ゆたかなサービスをするかという原点を改めて目のあたりにし

座間市のおいて、行政と地域の人々の中にはいり協力しながら

また、小さなことで、自分一人でもできることがあれば

これらを教訓に活動して参りたいと思います。