2019年7月25日(木)
現在、陸上自衛隊座間駐屯地では、都市部直下型大型地震、および災害に備えて活動する施設部隊(第四施設群」の他
揺れ動く国際情勢のなか、米軍との調整を図るため、2018年、陸上総体司令部(朝霞駐屯地)が設置されると同時に新設された、陸上総体日米共同部(座間駐屯地)が設置されています。
本日は、陸上総体日米共同部(座間)と連携を図り国防の最前線で厳しい訓練を行いながら任務に当たっている
佐世保市、相浦駐屯地に昨年創設された「水陸機動団」を訪問しました。
この佐世保市、陸上自衛隊相浦駐屯地の歴史は、昭和16年大日本帝国海軍の海兵団が駐留していた場所で、
終戦後、アメリカ軍が進駐、1955年(S30)に日本へ返還され、相浦駐屯地が開設されています。
駐屯地面積は、約93万㎡(東京ドーム約20倍)、周囲約6.5km。この広さは、九州で2番目に大きな駐屯地です。
はじめに、水陸機動団の阿比留さまに、スライドを使用しながら、駐屯地の概要、日本をとりまく国防の状況、さらには、日米共同部(座間)との連携についてお話をお伺いました。
現在、水陸機動団は、佐世保相浦。大分県、湯布院、玖珠。そして今年から新設された佐世保市、崎辺分屯地の隊員
約2400名で編成されています。
まずは、「水陸機動団」の設立の経緯、またどのような部隊なのか説明がなされました。
この「水陸機動団」は、毎年、防衛政策の基本理念について日本国民の理解を求めるために作成されている
「防衛白書」の3番目のなかの部隊であるとの説明がなされたが理解に苦しむので、防衛白書を開いて
詳しく勉強してみました。すると以下の内容のものが記されていました。
わが国は多くの島嶼を有するが、これに対する攻撃に対応するためには、安全保障環境に即した部隊などの配置とともに、自衛隊による平素からの常時継続的な情報収集、警戒監視などにより、兆候を早期に察知し、海上優勢・航空優勢を獲得・維持することが重要である。
事前に兆候を得たならば、侵攻が予想される地域に、陸・海・空自が一体となった統合運用により、敵に先んじて部隊を展開・集中し、敵の侵攻を阻止・排除する。島嶼への侵攻があった場合には、航空機や艦艇による対地射撃により敵を制圧した後、陸自部隊を着上陸させるなど島嶼奪回のための作戦を行う・・・と記されています。
水陸機動団が新編されることにより、島嶼防衛(西日本海域他)に関する能力向上が図られ、わが国の抑止力が向上するとのことです。また、災害派遣においても海上からの迅速な救援活動などにも参加をしていくとのことです。
さらに、日米共同部(座間)とどのような位置関係にあるのか???お尋ねてみました。
水陸機動団と日米共同部(座間)との関係については、揺れ動く国際情勢、東南アジア情勢のなか、
各国連携を図りながら国防に当たっていかなくてはならない時代、近隣国との調整や合同訓練の際、
共同事業の際のカウンターパートナーであり、日本の平和を左右するキーマン、必要不可欠な存在とのお話です。
その後、会議室をあとに・・
司令官室へ表敬訪問。
当日、青木司令官は、水陸機動団員約350名と海上自衛隊と共に、オーストラリア・クイーンズランド州の日豪合同演習に参加しているため不のため、
平田雄嗣副司令官の立ち合いのもと、水陸機動団の訓練について、
50歳を過ぎても、V過程と呼ばれる、浸水脱出訓練に向けた過酷な訓練、装備を着装して水面への降下訓練。
また、迷彩服や半長靴を着用しての1時間の永泳など、司令官自ら過酷な訓練に参加して士気を高めている姿勢は
目にみはるものがありました。
気さくな平田雄嗣副司令官
後あと、経歴について調べてみると
長野県松本駐屯地の第13普通科連隊長ということで、
かつて座間市議会の防衛議員連盟が活発に機能していた際、交流のあった
中央即応集団の川又司令官や堀切副司令官など教育面で何らかの接点があったのではないかと推測するのはわたしだけであろう?
最後に
今回の視察は大変意義あるものでありました。
こころ温まる対応をしていただきました
平田副司令官をはじめ、水陸機動団隊員のみなさまに
心からの応援とお礼を!
そして、今回の視察にあたり縁の下からご協力を頂きました
陸上総体日米共同部 野村悟氏に
心から感謝を申し上げます。
(写真 陸上自衛隊 相浦駐屯地水陸機動団にて)