ロシア編
「7千年前、人類が最初にワインを造くった未開の地、ワイン造りのルーツを求め旧ロシア・コーカサスへ」

1997年4月
入国困難な、旧ロシア、ただコーカサスのワインに酔いしれたい理由で、ビザも持たず、強行中東イスラエルからカスピ海に面した油田都市、旧ロシア・アゼルバイジャンのバクーに単独上陸。
夜到着の最悪のタイミング、飛行機の窓から見た、カスピ海の燃え上がる油田の炎はとても怖かった。

<旧ロシア・アゼルバイジャンへの行き方>

コーカサス最大の町バクーへは、飛行機でロシアのモスクワ、サンクト・ペテルベルグ。旧ロシアアルメニアの首都エレワンから毎日飛行機が飛んでいる。モスクワから2時間45分、サンクト・ペテルブルグから4時間、エレワンから1時間20分の距離である。このほか、イランのエンリゼからカスピ海を渡って船で入国する方法もある。


アゼルバイジャンの首都、バクーのキーロフ通り、露天商の酒屋の少年と淳郎


目的地

コーカサス           (羊の乳から造るクムス)
グルジア           (ワイン葡萄誕生地、世界最古のワイン産地、カヘチアへ)
アゼルバイジャン       (紛争、大地震から立ち直ったワイン村)
ウクライナ・クリミア半島   (クリミア戦争の激戦地ウクライナ最高のワイン産地を求め
ウクライナ        (ペレストロイカ政策直後、酒不足が生んだ密造酒、サマゴンを求め)


カスピ海の油田都市から領土紛争の行なわれたナゴールニー・カラバック地区の横を通りぬけ現代文明にまったく背を向けたコーカサス遊牧民に“羊乳酒”を御馳走になり、さらに車を西北に、水道水も電気もない村で貧しい中にも力強く生きる心やさしい家族達に御馳走になった“牛乳酒”そしてヴィザもないのに国境を通してくれた軍人の皆さん。カルチャ―・ショツクを受けた酒を求めてのロシアの旅は人間との心温まる人間を肌で感じた旅でした。


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