ロシア侵攻から2カ月 僕が見たウクライナ(1996)

2022-04-24

2022年4月24日(日)

 

今日、4月24日は、ロシアがウクライナへ侵攻してから2か月。

 

1996年秋、僕は、今はロシアが2014年に占領しているウクライナ南部

黒海に面したクリミア半島・ヤルタを訪れるためウクライナを独りで旅をしてみた。

 

当時ウクライナは、ソビエト連邦が崩壊し独立したばかり

面積は、日本の面積の約1.6倍にあたる60万3700であった。

 

その後2014年には、クリミア半島が

ウクライナの領土でありながら、ロシア側に併合されるという事件が起こった。

この8年前から、ロシアの政治は、こどもが見ても、なぜ❔❔❔というものである。

今回、ロシアのウクライナ侵攻も、クリミア半島が大きな目的となっている。

 

そのロシアが8年前に併合した、クリミア半島には どんな魅力があるのか

現地を歩るき 感じたことを紹介しよう。

 

クリミア半島(面積 27,000㎢ 四国の約1.6倍の大きさ)

 

クリミアの半島の位置    ↓ クリックすると拡大するよ!

 

クリミア半島で出会った魅力!!!

世界一のトロリーバス  

クリミア半島の旅は、玄関口はである第一の都市 シンフェロポリから始まる。 

シンフェロポリから、歴史的名所となっている海岸沿いのヤルタまで、約86kmと

世界最長のトロリーバスがある(ギネスブック)。

※訪れる方は、厳しい峠を越えるので車酔に注意

 

美しい観光地 

クリミア半島のヤルタ周辺は何といっても

黒海の太陽がまぶしく反射する海水浴場がとても魅力 

また、海岸沿いには遊歩道があり、小さなお店が立ち並んでいる。(江の島みたい)

海岸遊歩道では、こども達から大人までアイスクリームを片手に散歩をする光景。

若者にも絶大の人気スポット。 

 

あこがれの「別荘」や「保養地」として人気! 

アメリカのセレブやお金持ちが住む場所といえば、

カリフォルニア州ロサンゼルスにあるハリウッド。 

 

ここクリミアのヤルタ周辺には、ロシアの富豪はもとより、

ソビエト連邦最後の指導者、ミハイル・ゴルバチョフや 

現在のロシア大統領 ウラジミール・プーチンなどの別荘が点在する。

 

名作の誕生!不倫小説!

クリミア半島のヤルタは、ロシアの偉大な作家、

トルストイチェーホフが過ごしたクリミアの地で、多くの有名な著作を残している。

特にこの地を舞台とした、銀行員の男性が、散歩をしている女性と不倫に落ちる(いけないよね!

チェーホフの作品「犬を連れた奥さん」は、今日も残る旧ソビエト連邦内で有名作品である。  

 

日本では、2000年当時の小渕総理大臣の発案により2000円札を発行。

それに対し当時のプーチン大統領は、二千円紙幣の裏の源氏物語の絵について 

「日本は、不倫や近親相姦を題材とした小説を紙幣に印刷して流通させるほど社会が堕落したのか。」

と述べている。  

(こども達から見たら、どっちもいけないよね!!あまり突っ込むから人間関係が悪くなる) 

 

路上のバイオリン少女  

ウクライナに来てカルチャーショックを受けたのは、

路上や公園でバイオリンを弾いている子ども達(小学生くらい)である。

 

演奏場所では、自分なりに独創性をもった服装や音楽を演出をしているのだ!

世界の偉大なバイオリニストを上げると半分近くウクライナの演奏者がランクインをされている。

日本でも知られているところでは、アイザック・スターンなど

ウクライナのこどもたちはみんな知っている。

 

マサンドラという町で一人朝からバイオリンを弾いている少女がいたので話しかけてみた、

言葉は通じないが、先祖代々から使われてきたのであろうか?

修理修復したようなバイオリンで 笑顔で演奏をしていた 

こども達の笑顔が世の中を元気にした光景を、今でも鮮明に覚えている。

 

社交場所(政治と酒場)  

クリミア半島のリヴァディア宮殿は、第二次世界大戦を終盤に迎えた1945年2月、

国際連合(国連)の設立に向けて、当時の連合国である 

ルーズベルト大統領(米国)、チャーチル首相(英国)、スターリン(ソ連)が行った

戦後の体制を整える大事な「ヤルタ会談」が行われた歴史的な場所でもある。 

 

また、街中には一般市民がお酒を楽しむ酒場などが昼から営業しており 

気前の良い、ウクライナのおじさんがウオッカをご馳走してくた。

ナストローヴィア(乾杯)と乾杯をし、小さな酒場で国境を越えた友情が芽生えた!

(異国の人々と触れ合うとき、お酒が飲めること、さらにはダンスができるとみんな友達になる)

 

旧ソ連最高のワイン産地

1945年のヤルタ会談の晩餐会で、

酒好きの英国首相ウィルストン・チャーチルが絶賛した

クリミアワイン産地については興味のある方はこちらをクリックしてみてください。

 

※ウィルストン・チャーチルはただの酒飲み親父ではない、

お酒や食べ物、食後の葉巻に関して精通した

King of drinker(本物の酒飲)である。

wain ←クリミア半島ワインの旅

 

まとめ 

旧ソ連時代から魅力いっぱいのクリミア半島。

2014年ロシアがクリミアを併合し、 

そして今、陸路からの領土獲得のため戦争がおこなわれている。 

戦争の歴史は繰り返されると言ってしまえ、それで終わりである。 

 

われわれ人類は、「欲」が戦いを生む。

そんな世の中であってはいけない!

 

 座間市 ←ウクライナ人道危機救助金受付

 

(左から バイオリンを弾く少女  クリミア半島の酒場  クリミアの葡萄栽培 )