2023年1月26日(木)
本日、会派の施設(4名)にて、長崎県大村市にて研修を行いました。
大村市・視察項目
こども支援センター こども未来館『おむらんど』
長崎県大村市は、世界初の海上空港で知られている大村湾に浮かぶ『長崎空港』の対岸に行政区があり、長崎県の空の玄関口であります。
市の面積は、約126平方キロメートル。(座間市の約7.5倍) 人口は約9,800人と座間市より約3万人少ないが、
長崎県で第四番目の人口を有しています。
また、財政に目を受けますと、令和4年度の一般会計補正予算額は約420億円と座間市と肩を並べる額であります。
この大村市の特徴としては、座間市と同様人口が減少していないという面からも魅力を感じる市であります。
(※長崎県で唯一人口が増加している)
※大村市の令和2年度出生率は1.75と高い率で推移していますが、18歳未満の児童数は1学年あたり
1,000人と横ばいとなっており、緩やかに少子化に進んでいるのが現状とのことです。
そんな大村市では、こども行政を前向きかつユニークな取り組みを行っていました。
今回訪問した、大村市では、座間市と同様、機構組織のなかで、独自の部局『こども未来部』を設置しており、
部局では、2つの『こども政策課』と『こども家庭課』のセクションに分けられています。
研修においては、こども政策課の課長さまをはじめ『政策グループ』『教育・保育グループ』の4名の職員さんが
こども行政に対する、訪問先である大村市の取り組みについて親身になり説明をいただきました。。
今回、訪問させてい頂いた目的のひとつ『おむらんど』とは、大村駅前商店街の一角にあり、
平成26年に、旧銀行地であった土地、建物を買い取り、市民交流プラザとして開館した
4階建てのビル施設内にある『子育て支援施設』であります。
建物は既存施設であるが、1階スペースの会議室は、銀座のアトリエを彷彿させる
ガラス張りのファッショナブルな空間であり、訪問時もレンタル・スペースにて利用者が多く見受けられる。
また、4階の子育て支援センター『おむらんど』は、面積約392平方メートル、
小学校の25mプール(375㎡)より広いスペースを3つのゾーンに分け
2歳未満の親子がゆったり遊べるスペースから、ふわふわマットをはじめとしたボールプールで
思いっきり体を動かせる遊具が充実したスペース、また、赤ちゃんコーナもあり
訪問時も、コロナ対策で時間制限を行う中で、子育て親子の交流の場の提供と交流の促進が行われていました。
3階には、こども支援センター事務所が設置され、経験豊富な保育専用スタッフによる個別相談が行われています。
1階レンタル会議室スペース 2階 多目的ホール(コンサートやイベントが開催)
3階こども未来館(談話室)、こども支援センター(事務所・こども相談にも応じる)
4階あかちゃん広場、ニコニコ広場(ボールプール、木登りコーナー他)
建築物の買い取り額(約16億円)
『おむらんど』の整備費については、整備業務委託:約3600万円(内装の変更や遊具設置等)
またソフト面では、座間市の庁舎2階で行っている妊婦期から子育て期まで切れ目ない支援を行う事業
『ネウボラざまりん』と同様の取り組みを、
大村市では、0歳から18歳未満のすべての子供に関する支援
『出会いから妊娠、出産、子育てまで』切れ目ない支援として、訪問した『おむらんど』で実施他、
長崎空港からほど近い市役所、また、大村駅前にある『大村市こどもセンター』でを拠点に行っていおり
庁内連携において母子保健や障害福祉、また市外からの移住促進所管課と連携し
保険師の専門的助言、発達支援、移住希望者の見学等を実施しているとのことでした。
また、「おむらんど」のコロナ禍前の令和元年の年間利用者数は1万1千703名であり、
座間市でプレイルームや赤ちゃんルームを備えた、小田急線相模原駅前の
第二子育てセンター「ざまりんの家ひまわり」の利用者数の3倍以上の利用者数があり、
子育て世代の皆様へのPRとして、市の広報やホームページのみではなく、
こども未来部独自でアカウントを持った インスタグラムなどの発信が好評とのことで
市内の利用しのみではなく、利用者の半数が市外の方々で、子育て世帯の移住相談者の見学
大村市への転入の一要因にとのことです。
今回、職員の皆様とのお話合いのなかで
ハード面、ソフト面、サービス面とバランスの取れた、こども支援事業を学ばさせて頂きました。
大村市 議会事務局及び こども未来部の職員の皆様 心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
最後に、大村市の特色のある取組をご紹介です。
◎こどもセンター(駅前商店街内) ◎第2子目保育料無償化 ◎保育士就職祝い金支給
◎4歳児検診の実施 ◎児童虐待対応専門室 ◎婚活サポートセンター ◎こども第三の居場所