イキトス
(ペルーアマゾン)

情報収集
1995年5月18日
僕を乗せたプロペラ機はブラジルとの国境に近い密林ペルーアマゾンにポッンとある都市、イキトスに舞い降りた。空港に到着した僕は休む間もなくアマゾン川沿いの町にくりだし、酒造りの情報を収集するためべレン地区のメルカードを訪れた

イキトス
イキトスはペルーの国土の60%の熱帯性密林の中にポッンとある人口17万人、アマゾン川第2番目の大きさを誇る(1番目はブラジル・マナウス)町である。町に面したアマゾン川は茶色く濁った水をゆるやかにうねらせながら、河口まで3700kmを下ってゆく。

丘の上からみたイキトス町とアマゾン川


アマゾン川を沿うようにして浮かぶとたん屋根の家々、マレコン・タラパカのスラム街の商店街

1750年スペイン人がイキトスを訪れ移住したものの、ヤアヌ族をはじめととする原住民に強い抵抗に会い、1世紀以上小さな村以上に発展しなかった。1890年から1920年にかけ天然ゴムブームで町の人口は一気に膨れ上がる。そしてゴムを運ぶ大型船が停泊した港は、この地域から産出される木材、綿、タバコ、農産物の積み出し港になった。

さあ!べレン地区の市場を視察しよう!!

酒情報収集のためメルカードにもぐり込む

アマゾンの酒事情を知りたく、単独マレコン・タラパカのスラム街の市場の酒屋を視察するジュンロウ

アマゾンの酒
マレコン・タラパカの市場にはたくさんの酒屋があり、種類豊富なお酒が見事に陳列されている。お酒はボトル売りから、空き瓶にコップで計り売りなどをしている。アマゾンの酒は主に、サトウキビを原料に造るアグアリエンテ(Agualiente)をベースに、密林ジャングルに生い茂るたくさんの種類の植物、動物を漬け込み日常酒として飲んでいる。

アグアリエンテの蒸留酒につけ込まれる種類豊富なアマゾンの薬草と木の根

アマゾンで人気の酒
チュチュハシ

チュチュハシ(Chu Chu Hashi)
チゥチゥハシは20℃前後のアマゾンのサトウキビから造られるアグアリエンテにジャングルに生息するチュチゥハシの木を7〜10日つけ込んだ、茶褐色のお酒。精力剤として元気が出ると男性の間で絶大な人気を誇っている。アルコール20℃。小さいボトルで90円くらいと高級酒

ライセス・シエテ(Raices7)
ライセス・シエテも人気があり、右の写真、ジャングルに生息する新鮮なアマゾネスの薬草7種類と薬草の木の根を1週間以上つけ込んだ酒。アルコール約20℃。日本の養命酒のようなテイストである。この酒は滋養強壮剤のほか、やけど時に布に浸して傷口に塗るを治ると珍重されている。

ウボ・チャド(Uvo Chado)
コカインの葉で造られたイタリアのリキュール、こか・ブトンのような味

ウイト・チャド(Wito Chado)
ナンだかわからない、酒屋のおばチャンはウイト・ウイトと叫んでいた。

ウボラク・チャド(Uborac Chado)
頭に来る、完璧に二日酔いになる酒

エフェラネ・エン・ラ・カーニャ(Eferane en la Cana)
オゲー 最悪!!!!!!!!!!

市場で売られているピラニアをつまみに飲むアマゾンの酒も悪くない

ベレン魚市場
ベレン地区のメルカードの魚市場では、全長3メートル以上もある淡水魚、パイチェや、鋭い牙をもつ殺し屋ピラニアや、そして、ずたずたに切り裂かれたワニなどが売られている。

人間より大きいアマゾンの巨大な淡水魚、パイチェに切り身








アマゾン亀の頭、胃袋、腸、甲羅のヒレ、足を切り裂き陳列販売をする青年。

ピラニアを食べた感想と注意
ピラニアは一部のジャーナリストの間では究極の味と言う人がいるが、実際食べてみた感想は、白身肉は悪くないが、骨が多く食べずらい、どうせ骨が多いいのなら絶対に相模湾のアジのほうが絶対うまい!!何が究極の味だ!!!!ピラニアの骨には気をつけよう!!!


アマゾンの料理

セビーチェ・デ・パイチェ(Ceviche de Paiche)
アマゾンの巨大魚パイチェ、その生のパイチェをレモンであえたマリネのようなもの。アマゾンでしか味わえない、一押しの一品。コレこそ究極のアマゾン料理。

パイチェ・ア・ラ・ロレタナ(Paiche a la Loretana)
フランス料理のような名前のこの料理は、アマゾンでは最も知られた人気のある大衆料理。巨大魚パイチェのステーキ。コレも絶品。

パタラスチャカ(Pataraschaca)
アマゾンの魚をバナナの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。

以上が人気のある代表的な料理だが、他にも、ワニのフライ、焼きバナナ、タピオカ、トロピカルなフルーツなど魅力的な料理がジャングルにはたくさんある。

お勧めのレストラン
イキトスの街の中心はとても小さくわかりやすい、レストランは町のシンボルきれいな教会があるアルマナス広場周辺やPutumayo通り沿いにさまざまなレストランがあり、上記のアマゾン料理が味わえる。

レストラン
EL Meson
アルマナス広場の北側の道を川の方に行った左側。旅行者相手の店だけに少し高いが、アマゾン川やジャングルで捕れる魚や動物を使った名物料理のすべてを食べる事が出来る。お勧めはパイチェ料理。
(住所)
Jiron Napo 116


豪快アマゾン川下り