SDGs未来都市に向けた取り組み【愛知県・豊田市】

2022-07-15

2022年7月15日(金)

 

愛知県豊田市、人口約41万8千人、面積約918㎢ 愛知県北部に位置する中核市、

市政施行が昭和26年。トヨタ自動車の企業城下町で市名は同社に因む。

 

本日は、豊田市の中心市街地に位置する 低酸素社会モデル地区【トヨタエコフルタウン】を訪問。

【トヨタエコフルタウン】とは、

国から持続可能な開発目標「SDGs未来都市」として選定されている豊田市が 

次世代の先進技術を集約し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介する全国発の施設。

 

SDGs(持続可能な開発目標)として、2005年に国連でい制定された世界共通の目標となっています。

豊田市のSDGs未来都市への取り組みは、全国でもいち早く進められており、

恵まれた自然環境を守り、無理だの無駄なく快適に暮らすため

先進技術や新たな社会システムを形にし、SDGs達しに向けた取り組みをリードしている自治体で

2018年(平成30年)から、内閣府より「SDGs未来都市」に選定されています。

国連が持続可能な開発目標である「SDGs」を決定すると、

豊田市では、2009年、低炭素社会の実現にむけ、先進的な取り組みへのスタートとして【環境モデル都市】を制定。

その翌年2010年には、コミュニティ全体のエネルギーと最適化の実現を目指していく【次世代エネルギー・社会システム実証地域】を選定。

2011年なると、低炭素な都市環境を構築し、市域経済の活性化と市民生活の 質の向上を図るため【地域活性化総合特別区域】を指定。

2016年には、先進技術の開発や実証を展開する母体として、

企業や大学をはじめとした団体とともに「豊田市つながる社会実証推進協議会」を組織し、

「つながる社会」を目指し、先進技術実証をスタートさせています。

 

2018年には、段階的に積み重ねてきた企画をまとめ上げ、【SDGs未来都市】を制定し

3か年間計画で「みんながつながる ミライにつながるスマートシティ」と題し

豊田市 SDGs未来都市計画(2021~2023)を作成しています。

 

今回の研修先である「トヨタEcoful Town」は、

2011年にモデル事業として国からの「社会資本的補助」をうけ

事業費5億円をかけ完成。開設以来、地域市民の皆様からはもちろん

世界の100を超える国と地域から約30万人以上が来場しています。

 

トヨタEcoful Townでは、未来に向けた取り組みや先進技術を体験できるパビリオンをはじめ

豊田市SDGsパートナー制度に参加している400以上の企業による大きく3つに分けた目標

①資源・エネルギー分野では、 中部電力、トヨタ自動車、TOHOガス、KDDI等他を中心にエネルギーマネージメント、

水素自動車、水素ステーション、スマートハウスなどの施設が設置しており

②超高齢化社会への対応では、サントリー、パナソニック TOPPAN等他、ロボット介護や健康情報についての取り組み

③交通安全の推進においては、IHI、損保ジャパン日本、TOYOTA SHINMEIなどが参加し

小型EV、非接触充電,小型軽量シニアカー、超小型パーソナルモビリティーなどが紹介されています。

 

化石燃料にたよらない社会、現在既存する資源の有効活用、さらには地場産業の推進

身近な地方自治のなかで、行政と企業、さらにち地域団体とアイデアを考えながら

持続可能な開発目標をたてることで

今回のテーマとなる「みんながつながる、

世界につながる、ミライにつながる“スマートシティ”の実現に近づくと実感した視察でありました。

こんな時代だからこそ 世界共通の目標SDGsにおいて 平和社会が実現されていくことを願っています。