大阪府・豊中市(図書館で一時保育)

2025-07-02

2025年7月2日(水) 豊中市立中町図書館

 

大阪府豊中市 『豊中市立岡町図書館』を訪問し、『図書館で一時保育』に関する取り組みについて、

豊中市立岡町図書館館長、豊中市教育委員会事務局職員様等から施設案内、説明を頂き、調査研究を行いました。

 豊中市は大阪府北部に位置する、人口40万人の中核市で、府内で4番目の人口を誇る自治体であります。 財政規模は、令和7年度当初予算額(一般会計)は、約2、076億円(座間市の約4倍強)目的別歳出をみますと歳出予算額の構成比、約55パーセントが民生費となっており、座間市同様、福祉事業に力を注いでいる自治体であります。豊中市では『子育てしやすさ!ナンバー1へ』と題し、こども政策を強化しており、その一つとして『子ども・子育てまるごと支援』として、『図書館で一時保育』事業を行っており、市内の3つの図書館で実施をしています。 『図書館で一時保育』とは? 子育て中の親が、本を読んだり自習をおこなったり、自分の時間を過ごすため、図書館内にある、集会室やワンルームの一室を活用し、こどもの一時保育を行うものであります。図書館を単なる読書を行う施設とするだけではなく、公共施設を活用した新たな子育て支援サービスを展開しています。 各々の図書館の一時保育スペースには、保育士が3~4名勤務時間3時間体制で、保育士にあたっては、大阪府内の民間業者に業務委託を行い 実施がされています(委託業務内容:保育士の派遣。保育の実施 委託料約1,170万円)。 訪問をした、豊中市立岡町図書館は、阪急線岡町駅から徒歩3分に位置し、設立、昭和20年(平成4年に改修)された鉄筋コンクリート4階、床面積3272㎡の施設で、子供から高齢者まで楽しめる環境を創出しています。1階スペースには、市内外から寄付された世界50か国以上の外国書物、4階には、視覚の不自由な方のための豊富な点字書物が授けられています。 また、生活習慣病関連の専門書や薬に関するコーナの設置など、様々な利用者への工夫がなされ、子ども室の一角を一時保育所として活用をしています。  現在、座間市では、保護者の方が、一時的な就労等のため、どなたでも有料で一時的に子どもを預けられる一時保育制度を実施する体制とられるなか、待機児童数も多く、保育所には、利用定員以上の受け入れを行って頂いているため、施設に余裕がない現状があります。しかし座間市は、面積も小さくコンパクトで施設の活用が行いやすい自治体と考えます。豊中市での『図書館で一時保育』は、ワンルーム、集会室等を活用した短時間型『一時保育』ということで、今後座間市においても既存の公共施設を活用した新たな展開を行う手がかりとなる事業と考えます。今後も他自治体の様々な取り組みを研究し地域に活用できるよう働きかけていきたいと考えます。

本日は、岡町図書館館長さま 豊中市教育委員会事務局職員の皆さま ありがとうございました。