アマゾンの酒造り

ジャングルを行進
1995年5月19日)
早朝、最新鋭のアルミの舟をレンタルし、ガイド、エドウィンを含む僕達連合軍4人は、イキトスから舟を走らせること1時間30分、ようやく陸地にたどり着く。舟を降りるとわれわれは薄くらい茂みのジャングルへとすい込まれていく。このような日中でも暗い密林、自衛隊で訓練を受け方位磁石を持参しての前進でも一歩間違えれば密林の森から逃げ出せない状況だった。今考えると恐ろしい経験だ!!!

薄暗いジャングルを酒を求めて前進するオーランド君とエドゥイン、後方から松橋ジュンロウの撮影

暗闇の密林を抜けると湿地帯が現れる。ここアマゾンのジャングルでは雨カッパなどは役にたたない。日本から持参したカッパを脱ぎ捨てるジュンロウ



酒を求めて沼地を前進するジュンロウ。ここアマゾンの雨季には道なる道はすべて沼地になってしまう。この沼地には、人間の血に飢える吸血ヒルが生する。まさに怯えながらの前進である。

吸血ヒル
蛭類に属する環形動物の総称。体長三〜一〇センチメートル。体は扁平または円柱状で、三四個の体節からなり、著しく伸縮できる。体の前後端に吸盤があり、前吸盤の底に口が開く。池沼・水田のほか海水にもすみ、多くは脊椎動物の体表に付着して吸血する。雌雄同体。淡水産にチスイビル(医用蛭)・ウマビル、海水産にウオビル・ウミエラビルなど種類が多い。吻(ふん)をもつ吻ビルと、顎板(がくばん)をもつ顎ビルとに大別され、チスイビルは吸血性を利用して瀉血に利用される。ふつう、チスイビルをさしていうことが多い。

ロバと少年
沼地を進みしばらくすると再びジャングルの森の中へすい込まれていく、舟から陸地に上陸し歩く事1時間、日本でしっかりジョギングで鍛えた自身のある体力にも限界が見えかけたそのとき、ジャングルの茂みの中から独りの少年がロバを引き連れ歩いてくるではないか。最後尾に疲れきって歩いていた僕に、泥だらけのロバ少年はロバに乗れと笑顔で声をかけてくれた。この少年はお酒の原料のサトウキビを取りに行く途中であった。サトウキビの収穫に関する説明は後ほどにしよう。






精神的にも肉体的にも疲れきった僕を助けてくれたロバと少年
ロバに揺られる事20分目的地に到着


暗い密林をくぐり抜け、ぬかるみの沼を前進一気に視界は開けた。ジャングルの草原にポツリと小さな小屋が


極意、草原の小屋では驚くような酒造りが行われていた!!